ラポロアイヌネイション(旧称・浦幌アイヌ協会)は、地元・浦幌十勝川下流域におけるサケ漁業の権利が自分たち集団にあることの確認を求めて、2020年8月、日本政府と北海道庁をあいてどり、札幌地方裁判所に提訴しました。北大開示文書研究会は、ラポロアイヌネイションのこの先住権回復運動を支援しています。
2020年10月9日
2024年4月18日、札幌地方裁判所は次の判決を下しました。
主文
- (1)本件訴えのうち水産資源保護法28条が原告の別紙漁業権目録記載の漁業に関する限り無効であることの確認を求める訴えを棄却する。
- (2)原告のその余の請求を棄却する。
- (3)訴訟費用は原告の負担とする。
札幌地裁の判決文(PDF 21.4MB)
原告はこの判決を不服として2024年4月25日、札幌高等裁判所に控訴しました。
ラポロアイヌネイションの差間正樹会長が2024年2月6日、亡くなりました。つつしんで哀悼の意を捧げます。
札幌地裁の判決(2024/4/18)を公開しました。(2024/4/19)
札幌地裁に提出された原告最終準備書面(2024/1/24)、被告準備書面(2024/1/25)を公開しました。(2024/02/02)
小坂田裕子さんの「【意見書】自由権規約に基づくアイヌ民族のサケ漁業権―先住民族の権利に関する自由権規約委員会の実行の発展と同委員会による規約解釈尊重の必要性―」が公開されました(外部リンク)
第11回口頭弁論(2023/3/23)での原告訴訟代理人・毛利節弁護士の弁論「原告意見陳述の概要」
原告側の意見書 榎森進さん(東北学院大学名誉教授)「アイヌ民族の日本における先住権の歴史的性格についてー近世における事実関係を中心にー」(2023年2月13日づけ)を公開しました(2023/06/01)
2023年3月15日付けで裁判所に提出された原告準備書面(第8〜第10)を公開しました。
日本政府に対するカウンターレポート(2022/9/8、国連自由権規約委員会に提出、受理)
第9回口頭弁論(2022/9/1)での原告代理人・木場知則弁護士の弁論
第8回口頭弁論(2022/5/26)閉廷後の原告弁護団記者会見から
チャート式!「サケ裁判」の現在地(文書研会報「ウタシパノウオウペカレ」30号)(2022/05/26)
Raporo Ainu Nation’s lawsuit over indigenous fishing rights: Statement of Opinion of Mr. Kouki Nagane (Chairman, Raporo Ainu Nation) (March 4, 2021 / March 8, 2022)
Raporo Ainu Nation’s lawsuit over indigenous fishing rights: Statement of Opinion of Mr. Masaki Sashima (December 17, 2020 / March 8, 2022)
第7回口頭弁論(2022/2/17)閉廷後の原告団弁護団記者会見から(2022/02/21)
第6回口頭弁論(2021/11/18)閉廷後の原告団弁護団記者会見から(2022/01/06)
ラポロアイヌネイション訴訟準備書面(4)を公開しました(2021/11/19)
国連・人種差別撤廃委員会による日本政府への勧告(2010・2014・2018)
第5回口頭弁論(2021/09/16)閉廷後の原告団弁護団記者会見から(2021/09/30)
ラポロアイヌネイション訴訟準備書面(3)を公開しました(2021/09/16)
第4回口頭弁論(2021/06/17)閉廷後の原告団弁護団記者会見から
ラポロアイヌネイション訴訟準備書面(1)、(2)を公開しました(2021/06/18)
第3回口頭弁論(2021/03/04)閉廷後の原告弁護団記者会見から