北大開示文書研究会のシンポジウム・出前講座

学習会「アイヌ先住権はアイヌ生来の権利!」

学習会「アイヌ先住権はアイヌ生来の権利!
ラポロアイヌネイションのサケ裁判〜4・18地裁判決はなにが問題か〜

ラポロアイヌネイションが自らの経済的自立のためにサケを捕獲する権利の回復を求めた訴訟の判決はアイヌ先住権を理解しない極めて不当な内容でした(2024年4月18日)。ラポロアイヌネイションは直ちに控訴し、この9月、地裁判決を批判した100頁に及ぶ控訴理由書を出しました。この訴訟が目指す「アイヌ先住権」はどのような権利か、地裁判決はなにが問題かを、この訴訟をけん引してきた弁護士たちに語っていただきます。

日時 2024年10月12日(土) AM10:00~12:00
講師 アイヌ・サケ捕獲権訴訟弁護団
長岡麻寿恵弁護士/市川守弘弁護士
会場 かでる2・7 1040号室
札幌市中央区北2条西7丁目
入場料 無料(資料代300円)
申し込み不要です。直接会場にお越しください。
主催 北大開示文書研究会
共同代表:清水裕二、殿平善彦
連絡先 TEL(FAX)0164-43-0128(三浦)
E-mail

講師のプロフィール

長岡麻寿恵弁護士
京都大学法学部卒業。1997年、Pittsburgh University School of Law, LL.M卒業、ニューヨーク州司法試験合格、同州弁護士登録。本訴訟の弁護団員として、特に国際法的な視野でアイヌ先住権回復について論陣を張り続けている。毎回、大阪から札幌の法廷や記者会見・裁判報告会に出廷。2023年には、スイスジュネーブで開催された国連先住民族の権利に関する専門家機構(EMRIP)において、故差間正樹ラポロアイヌネイション会長のスピーチ等をサポートした。嘉手納爆音訴訟(第2次~第4次・現在)の弁護団のほか、数多くの労働事件(住友生命ミセス差別事件訴訟、男女賃金差別訴訟、過労死・過労自殺、けいわん公務災害など)を手がけてきている。

市川守弘弁護士
1954年、東京生まれ。北海道浦河町杵臼コタン出身の城野口ユリ・小川隆吉両氏ら、また畠山敏・紋別アイヌ協会長、浦幌アイヌ協会、コタンの会によるアイヌ遺骨返還請求訴訟でそれぞれ原告代理人を務め、北海道大学・札幌医科大学・東京大学との和解をまとめて、それまで数十〜百年間にわたって大学に留め置かれたままだった100体以上のアイヌ遺骨の帰郷と再埋葬実現に貢献。ラポロアイヌネイション(旧浦幌アイヌ協会)が提起したサケ捕獲権確認請求訴訟の原告弁護団長。著書に『アイヌの法的地位と国の不正義』(寿郎社)など。