北大開示文書研究会のシンポジウム・出前講座

アイヌの遺骨はコタンの土へ 歴史的な再埋葬を語る集い

報告1 「遺骨を迎えたコタンの末裔の思い」

小川トシ子さん

小川トシ子 小川隆吉さんの実姉、コタンの会

 私は、隆吉の姉でございます。今年7月15日、真駒内の泉町の藤野さんが北大まで送って下さいまして、そして、納骨堂の遺骨をいただきました。それから、三浦牧師さんのクルマで杵臼まで行きました。

 考えてみたら、私は昭和43年9月にこの札幌に来ました。それまで杵臼のお墓に毎年お参りに行ってたと思います。あちこちね、窪んだような状態になっているのを見て、不思議だなあと思いながらいました。いま考えてみたら、そういうことで、先祖のお骨を持ち去られていたんですね。

 カムイノミ、イチャルパをしまして、再埋葬しました時に、城野口ユリさん、もし(生きて)いたらと、胸いっぱいになりました。ほんとにね、ユリさん……。

 お力添えもありまして、そして、再埋葬できたことを感謝しています。(拍手)

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