執筆者紹介(登場順)
殿平善彦 とのひら・よしひこ
北大開示文書研究会共同代表。
小川隆吉 おがわ・りゅうきち
1935年、北海道浦河町生まれ。父親は韓国人、母親はアイヌ民族。アイヌ民族共有財産裁判(1999年提訴、2006年最高裁棄却)では原告団長を務めた。2012年、祖先の遺骨返還を北海道大学に求めて提訴。札幌市在住。著書に『おれのウチャシクマ―あるアイヌの戦後史』(寿郎社、2015年)。
城野口ユリ じょうのぐち・ゆり
1933年、北海道浦河町杵臼コタン生まれ。北海道ウタリ協会浦河支部理事、「少数民族懇談会」副会長を歴任し、「フシコウタル」慰霊碑の建立や、伝統文化の継承のため後輩の指導伝達に尽力した。2012年、祖先の遺骨返還を北海道大学に求めて提訴。判決を聞くことなく2015年3月、病没。
畠山敏 はたけやま・さとし
1941年、北海道紋別市生まれ。漁業経営。北海道アイヌ協会紋別支部長、紋別アイヌ協会会長を歴任。2014年1月、紋別市内から持ち去られたアイヌ遺骨4体の返還などを北海道大学に求めて提訴した。
差間正樹 さしま・まさき
1950年、北海道浦幌町生まれ。北海道大学水産学部卒業。有限会社差間漁業部代表。北海道アイヌ協会監事、浦幌アイヌ協会会長、浦幌町議会議員。2014年、浦幌アイヌ協会は団体として初めて、同町内から持ち去られた遺骨計64体の返還を北海道大学に求めて提訴した。
山崎良雄 やまざき・よしお
1946年、北海道浦河町杵臼コタン生まれ。アイヌ遺骨返還請求訴訟原告だった故・城野口ユリさんは実姉。2015年3月に病没した姉の遺志を継ぐ形で同訴訟の支援に尽力している。コタンの会副代表。
葛野次雄 くずの・つぎお
コタンの会副代表。
植木哲也 うえき・てつや
1956年生まれ。苫小牧駒澤大学国際文化学部教授。哲学、科学技術社会論。著書に『学問の暴力 アイヌ墓地はなぜあばかれたか』(春風社、2008年)、『植民学の記憶──アイヌ差別と学問の責任──』(緑風出版、2015年)など。
榎森進 えもり・すすむ
1940年生まれ。北海道松前町史編集長、函館大学教授、東北学院大学文学部教授を経て同大学名誉教授。著書に『日本民衆の歴史・地域編8 アイヌの歴史』(三省堂、1987年)、『アイヌ民族の歴史』(草風館、2008年)など多数。
市川守弘 いちかわ・もりひろ
1954年生まれ。1988年、札幌弁護士会登録。アイヌ遺骨返還請求訴訟原告代理人。
市川利美 いちかわ・としみ
北大開示文書研究会会員として、小川隆吉氏とともに北海道大学に対する情報開示請求をはじめとする証拠書類の収集と整理・分析に尽力。
平田剛士 ひらた・つよし
1964年、広島市生まれ。北大開示文書研究会会員。フリーランス記者。
ボブ・サム Bob Sam
米国アラスカ州クリンギッド族 L'eeneidi 氏族、Aak'w Kwaanの首長、先住民族の人権活動家、Alaska Native Brotherhood Vice President、ストーリーテラー。
ナロマ・ライリー Ngaroma Riley
ニュージーランド出身、仙台市在住。東北大学職員(広報担当)。マオリのパフォーマンス・グループ「ナ・ハウ・エ・ファー Nga Hau E Wha」のメンバーでもある。
三浦忠雄 みうら・ただお
北大開示文書研究会事務局長。
清水裕二 しみず・ゆうじ
北大開示文書研究会共同代表、コタンの会代表。
アイヌの遺骨はコタンの土へ
北大に対する遺骨返還請求と先住権
Return the Ainu remains to Ainu Kotans
北大開示文書研究会[編著]
2016年4月20日 緑風出版[発行]
四六版並製/304頁/2400円+税
ISBN978-4-8461-1604-0 C0036